窃盗団の手口
 
最近の車泥棒は、組織化され、手口が巧妙
車盗難の手口 最近の車泥棒は、グループ化・組織化され、手口が巧妙化されています。
車泥棒の手口としては、特殊器具でドアを開け、数分で合い鍵を作るなどして、エンジンをかけて走り去ります。(特殊器具は、インターネット通販で、15,000円くらいで販売されています。)
また、レッカー車、クレーン車、コンテナトラックに乗せて運び去る泥棒もいます。
最新の情報では、リモコンキー用の電波の周波数を変えられる小型の機械を持ち、狙った車のそばで、機械を作動させて、鍵を開ける高度な技術を持つ窃盗団も出現しているそうです。
   
組織窃盗事件の事例
窃盗団の手口 警察庁の犯罪情勢によると、窃盗組織は、いずれも来日外国人や暴力団員等を主要なメンバーとしたものである数人から100人近くの者で構成され、1事件ごとに数人単位のグループで犯罪を敢行し、メンバーを入れ替えながら、連続して広域にわたる自動車盗を敢行し、秘密改造工場で車台番号を改ざんした上、海外への不正輸出で処分していた。
平成16年2月までに26都道府県にわたる自動車盗など窃盗事件等618件(首魁を含む被疑者56名、被害総額17億330万円相当)を解決し、1窃盗組織を壊滅させた。
(警察庁の平成16年の犯罪情勢の組織窃盗事件の状況より抜粋)
   
盗んだ車を輸出するために、車台番号を改ざん
車台番号の改ざん 車を盗まれ、警察に盗難届けを出すと、全国の警察はもちろん、税関、中古車オークションなど関係部署に通達が出されます。
窃盗グループが、盗んだ車を国内で流通するためには、車台番号、ナンバープレート、車検証などを改ざんする必要があり、高度な技術とそれなりの機械設備が必要となります。
海外へ輸出する場合の方が簡単で、輸出車は、一度廃車扱いとなるため、車検証やナンバープレートは必要なく、車台番号が記載された通関書類が整っていれば、通るそうです。
もちろん、盗難車の車台番号のままでは、ばれてしまうため、車台番号を改ざんし、輸出証明書にも改ざんした車台番号を記載する手を使います。
最近は、ほとんどの盗難車が不正輸出されているそうです。
   
輸出されてしまったら、戻ってこない
盗難車の不正輸出 盗難車は、中国や北朝鮮、ロシアにも行っていますが、大きな組織は、中東のアラブ首長国連邦のドバイまで運びます。
ドバイでは、原油で利益を得ているため、関税がかからないので、世界中から車のバイヤーが集い、部品も調達できるため、新しい車に生まれ変わり、各国に売られてしまいます。
日本車は、右ハンドルのため、同じ右ハンドルが使われている、イギリスやオーストラリア、インド、タイなどで人気があるそうです。
   
車台番号の改ざん事例

盗難車

川崎で偽造車台番号を調査
日本中古車輸出共同組合が川崎港で盗難車の調査をした結果、車台番号の偽造車輌を十数台発見し、不正輸出を未然に防ぎました。

税関

税関では、輸出する全ての車輌にステッカー
各地の港は、盗難車の不正輸出に対し、車台番号を照合することで対処しています。
特に富山港では、輸出する全ての車輌の車台番号を確認し、盗難車の車台番号の照合、偽造車台番号をチェックし、盗難車でないことが確認できた車には確認済みステッカーを貼り、船に乗せています。
このシステムが全ての港に普及すれば、盗難車の不正輸出は、かなり減少することが期待できます。

   
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