刻印の防犯原理 |
欧米車には、フロントガラスにも車台番号がある |
日本車の車台番号は、エンジンルームなどにありますが、ヨーロッパやアメリカの新型車には、フロントガラスの内側や座席下などにも車台番号プレートがあります。 フロントガラスのように外から見えるところに車台番号が入っていると、輸出入の税関での検査、警察での盗難車の捜査、中古車流通過程でのチェックなどで、盗難車の発見に役立ちます。 車窃盗団は、これらの盗難車チェックを逃れるために、盗んだ車の車台番号の改ざんを行っていますが、エンジンルーム以外にも車台番号があると改ざんに手間がかかるので、盗難を躊躇する効果があります。 日本車にも近い将来、この方式が取り入れられる可能性があります。 しかし、高度な技術を持つ窃盗団では、このフロントガラスの内側の車台番号プレートも改ざんしています。 |
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窃盗団は、フロントガラスの内側の車台番号も改ざん |
日本で盗まれたベンツ61台、ポルシェ1台が、韓国に不正輸出され、インターネットで販売していた窃盗団が捕まったニュースが2005年12月にテレビで放送されました。 そのニュースによると、本物そっくりの車台番号プレートにパソコンに連動して動く小型の電気ドリルのような機械で、車台番号を刻み込んで作っていました。 その他にも偽造された抹消登録証明書や盗難車リストなどが映っていました。 |
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ガラスに直接、車台番号を入れる方法が普及 |
欧米では、十年ほど前より、車台番号の改ざんを封じるために、複数のガラスに直接車台番号を刻み込む方法を考案し、防犯効果を上げています。 「ガラス刻印施行」は、車台番号の文字盤を組み、エアーガンなどで、車のフロントガラス、リアガラスおよびサイドガラスなど複数カ所に、永久に消えない車台番号を刻み込む施工システムです。 |
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消せないガラスの車台番号は、窃盗犯を困らせる |
窃盗グループは、車を盗むと秘密工場へ持ち込み、車台番号などを改ざんしていますが、ガラスに消すことができない正規の車台番号が刻印されていると、車台番号プレートや書類の改ざんがばれてしまいます。 ガラスに刻印された車台番号は、消すことも改ざんすることもできません。 グラインダーで深く削れば、文字は見えなくなりますが、複数のガラスに大きな傷がつけられていると、余計に怪しまれます。 |
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窃盗団がガラスの車台番号を消すためには、ガラスを交換するしか手はありません。 フロントガラス、リアガラス、サイド2面などの複数のガラスを交換するには、数十万円という多額なガラス購入費用と交換の手間がかかります。 軽・小型車で15〜20万円、普通車で20〜40万円、高級外車では50〜70万円ほどかかります。 また、車のガラスを入手するには、ガラス部品商から入手するしかありませんが、何度も注文すれば怪しまれます。 窃盗団が、ガラス刻印を盗んでしまうと、大損をしてしまうため、車を狙う際に、ガラス刻印車をさけ、それ以外の車を狙います。 |
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警察の捜査に役立ち、発見率が高くなる |
警察が捜査中に怪しい車を見つけても、ナンバープレートを付け替えられている盗難車だと、盗難届けが出ている車と一致しません。 日本車の場合は、エンジンルームに車台番号があるため、カギがかけてあれば、車台番号を見ることもできません。 ガラスに車台番号の刻印があれば、外から番号が確認できるため、盗難車や不法投棄などの捜査に役立ちます。 |
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ガラス刻印、セキュリティブラスト発売元:
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